尹長官(資料写真)=(聯合ニュース)
尹長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は2日、新年を迎え記者団と懇談し、昨年に続き北朝鮮に関連した挑発の可能性が高くなるとの認識を示した。 その上で「外交安保機関がしっかり対応し、(北が)挑発を行う場合はこれまで構築した国際協力システムを稼働させ強力かつ断固として対応する」と強調。国家安全保障会議(NSC)を中心に取り組んでいると説明した。 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備決定への報復とみられる中国の相次ぐ措置については、「政府で必要な検討をしっかり行っている」として、「今後、適切な形で政府が必要と考える対応を取る」と述べた。 さらに、「問題と関連しているのは外交当局だけではないため、政府の関連機関が該当する部分を検討し、対策を講じることが必要だ」と説明。「すでに相当部分が進められていることもある」と伝えた。 昨年12月31日で国連事務総長を退任した潘基文(パン・ギムン)氏の歓迎行事に関しては、「国連事務総長として国際平和と安定に寄与し、(韓国の)国のイメージを高めた潘氏に対し、何かをしなければならないと考えている」と表明。ただ、潘氏が与党陣営の次期大統領選候補の一人とされていることから、「間違った受け止め方をされないよう、外交レベルに限って行う。形式は考えなければならない」と慎重な姿勢を見せた。 昨年末、在チリ韓国大使館の外交官が現地の未成年女性にセクハラをしたとして免職になるなど、外交官が関わった不祥事が相次いでいることについては、「(犯罪関連の)教育をしっかりしているにもかかわらず、こうしたことが起きていることを申し訳なく思う」と謝罪した。 今年の外交課題に関しては、「全世界が不確実な時代にどう対処すべきか悩んでいるようだ」として、「20日に発足する米国のトランプ政権が具体的にどのような対外政策、対アジア政策を取るかが韓国を含む多くの国に大きな意味を与えると思う」と述べた。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0