韓国は中国漁船の違法操業に頭を痛めている(イメージ)=(聯合ニュースTV)
韓国は中国漁船の違法操業に頭を痛めている(イメージ)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国海洋水産部は30日、中国の北京で開催していた韓中漁業共同委員会で2017年度の漁業交渉が妥結したと発表した。懸案だった中国漁船の違法操業問題では、韓国側の取り締まりを円滑にするための規定を設けた。 中国漁船の違法操業は黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)と漢江河口水域で頻発している。中国漁船は韓国の海洋警備当局側が乗船して調査するのを妨害するため漁船に鉄柵や鉄条網を設置することも多いが、今後はこうした漁船を即時に処罰できるようにする。 中国漁船が韓中漁業協定で認められていない漁具を韓国の排他的経済水域(EEZ)に設置した場合は、中国に関連情報を伝えた上で韓国政府が撤去できるようにした。 中国漁船の違法操業を防ぐため、NLL付近の黄海特定海域の西側に中国当局の艦艇を常時配備し、中国の中央と地方政府との協力も強化することで合意した。 また、一時中断されていた両国の共同巡視と取り締まり公務員の相互乗船も再開する。 一方、両国EEZ内での入漁隻数は1540隻、漁獲量は5万7750トンに決まった。今年より約2000トン少ない。 韓中の水産高官級会合の定例化と、稚魚の共同放流、民間協力の活性化などにも合意した。
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