懇談会で発言する黄氏(手前から2人目、国務総理室提供)=29日、ソウル(聯合ニュース)
懇談会で発言する黄氏(手前から2人目、国務総理室提供)=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相は29日、ソウル市内の飲食店で記者団と昼食懇談会を行い、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる日本との合意について、「国家間で協議を経て決定されたことから、連続性を持って維持されることが望ましい」との認識を示した。 黄氏は「交渉のやり直しを求めても日本が応じない」と指摘。「日本政府が初めて責任を認め、軍の関与を認めた」として、「安倍晋三首相が謝罪したもので、10億円を履行措置として(慰安婦支援財団に)送った」と述べた。 また、「合意当時、(慰安婦被害者)46人が生きていたが7人が亡くなった。1人、また1人と亡くなっており、日本の変化は容易ではなく、合意をした」と説明。「もっと良い合意があるとすれば、どのようなものがあるのか」と問い返す場面もあった。 その上で、「全国民が望む通り、(日本に)裸になって(交渉のテーブルに)出てくるようにして合意できれば良いが、相手があるから容易ではない」との見解を示すとともに、「わが政府が無能だからそうだ」と自虐的な発言も飛び出した。 稲田朋美防衛相が同日午前に靖国神社を参拝したことについては、「整理すべきことは整理をしながら未来に向かって行かなければならない」として、「(韓国政府として)正しくないと判断していることは抗議し続けている」と述べた。 一方、対米関係に関しては、「トランプ氏側の関係者と(韓国政府との間で)106回の接触があった」と伝えた。
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0