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国連総長「帰国後に国民の声聴く」 韓国大統領選に慎重姿勢
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国次期大統領選への出馬が取り沙汰されている潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は15日(米東部時間)、国連韓国政府代表部で開かれた歓送レセプションで帰国後の計画について話し、「韓国に役立つ道を探りたい。そのため、国民の意見を聴いて議論する」と従来の立場を重ねて示した。潘氏は12月いっぱいで国連事務総長の任期を終える。 次期大統領選への出馬を表明した鄭雲燦(チョン・ウンチャン)元首相との関係について質問されると、「良く知っている」と説明。鄭氏の大統領選出馬に関しては「国内(政治)が動いていることについてはよく分からない」と言及を避けた。その上で「事務総長は本当に忙しい。5分の時間もつくれない」などと述べた。 潘氏と鄭氏の地元はいずれも中部の忠清道だ。今後の大統領選の構図や二人の政治的な選択によっては協力関係にも、競争関係にもなり得る。 潘氏は朴槿恵(パク・クネ)大統領の側近ら与党セヌリ党の「親朴派」に近いとされ、与党陣営からの大統領選出馬が取り沙汰されているが、潘氏の側近の一人が新党結成を示唆したこともあり、別の道を探る可能性も排除できない。 レセプションには各国の国連大使ら約100人が出席した。潘氏は事務総長を務めた10年を振り返りながら、「国連は分裂せず、団結しなければならない」と強調。「透明で信頼される組織にならなければならない」と訴えた。 一方、潘氏はレセプション前にホワイトハウスを訪問し、オバマ大統領やバイデン副大統領に会い、最後のあいさつをした。 同席した関係者によると、オバマ大統領は「政治はいろいろな面で野球と似ていて、複雑で難しいことが多い」として、「潘総長は国際社会の難題を成功裏に(解決に)導いた」と評価した。これに対し、潘氏は「オバマ大統領も気候変動(問題)など、数多くのホームランを打った」と応じた。