聴聞会で証言する趙澣圭氏=15日、ソウル(聯合ニュース)
聴聞会で証言する趙澣圭氏=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国会で15日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件をめぐる国政調査の聴聞会が開かれ、世界日報の前社長、趙澣圭(チョ・ハンギュ)氏らが証人として出席した。 同紙は2014年、崔被告の元夫で朴大統領の元側近、チョン・ユンフェ氏が国政に介入していたことを示す文書を入手したとし、報道していた。当時、趙氏が社長を務めていた。 趙氏は文書のうち、明らかにされていない内容について与党議員から問われ、「梁承泰(ヤン・スンテ)大法院長(最高裁長官)の日常生活を調査した内容」とした上で、「(内容が事実であれば)三権分立と憲政秩序の蹂躙(じゅうりん)であり、国家の秩序を乱すもの」と指摘した。 その内容について、趙氏は大法院長の不正などではなく、登山などの日常生活を調べ、青瓦台(大統領府)に報告したものだと説明した。その他の裁判官について調べた文書もあるという。 野党議員が該当文書を作成した機関について、心当たりがあるか問うと、趙氏は情報機関・国家情報院を挙げた。 趙氏の証言を受け、大法院の報道官は記者会見を行い、「もしも実際に行われたことであれば重大な反憲法的事態」と指摘した上で、徹底した真相究明を要求した。  趙氏はまたチョン・ユンフェ氏が政府高官の任命と関連し、賄賂(わいろ)を受け取っていたとの疑惑について、「私が知る限りでは(賄賂を渡した人物には)副首相レベルの公職者がいると聞いている」と証言し、現在も現職にあると述べた。  2014年11月、世界日報が公開した文書には、朴大統領の母である故陸英修(ユク・ヨンス)氏の遠縁にあたる人物が、「チョン・ユンフェ氏と会うには7億ウォン(約7000万円)必要だ」と述べたとする部分がある。 与党議員は「現在の副首相レベルの現職は政府に3人、国会に2人いる」とした上で、「14年11月以前から現職にある人はただ1人」と指摘。今後、同氏への調査を進めるよう要請した。
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