国政介入事件の聴聞会　セウォル号「空白の７時間」を追求へ

【ソウル聯合ニュース】韓国国会で１４日、朴槿恵（パク・クネ）大統領の親友、崔順実（チェ・スンシル）被告の国政介入事件をめぐる国政調査の３回目のとなる聴聞会が開かれる。　青瓦台（大統領府）や文化体育観光部などによる機関報告、財閥グループトップや元大統領秘書室長の金淇春（キム・ギチュン）氏などに対する聞き取りの成果が予想より少なかったとの指摘が出ており、国政調査特別委員会は３回残っている聴聞会と現場調査により疑惑を最大限解明していくとしている。　１６人の証人が出席する３回目の聴聞会は、２０１４年の旅客船セウォル号沈没事故当日の朴大統領の行動がはっきりしない「空白の７時間」に関する質問が集中するとみられる。　青瓦台の医療スタッフ７人を含み、証人１６人中１１人が医療関係者であり、事故当時の朴大統領の「美容整形の施術疑惑」などについて、与野党の議員から厳しい追及が行われる見通しだ。　また当時国家安保室長で、セウォル号沈没事故発生当日に救助活動の状況を朴大統領に報告した金章洙（キム・ジャンス）氏や、当時海洋警察庁長だった金錫均（キム・ソクギュン）氏なども証人として呼ばれている。　崔被告と朴大統領の連絡係の役割を果たしたとされる元大統領府行政官２人も証人として喚問されたが、検察の捜査が進められているとして、２人とも出席しない意向を示した。　１５日に行われる４回目の聴聞会では朴大統領の元側近で、崔被告の元夫のチェ・ユンフェ氏をめぐる疑惑や、崔被告の娘、チョン・ユラ氏が名門の梨花女子大学に不正入学していた疑惑についての追求が行われるとみられている。　国政調査特別委は１６日には、青瓦台への人の出入りを把握している大統領警護室や崔容疑者が通っていた病院などを現場調査する予定だ。