水西高速鉄道(SRT)=(聯合ニュース)
水西高速鉄道(SRT)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国・ソウルの水西駅で8日午後、水西高速鉄道(SRT)の開通式が行われ、黄教安(ファン・ギョアン)首相や国土交通部の姜鎬人(カン・ホイン)長官ら約800人が出席した。 SRTの工事は2011年5月に始まり、約5年7カ月かけて開業にこぎつけた。 9日の開業初日には京釜線往復80本、湖南線往復40本の120本が運行される予定で、7日現在、予約率は40%台となっている。 開通式に先立ち、姜長官は「SRTが開通し、国民がより速く便利に、そして安全に移動できるようになった」とした上で、「世界にわが国の鉄道産業が優れていることを広報する機会にもなるだろう」と話した。 韓国の鉄道は1899年に開通してから、地下鉄などを除けば、コレール(韓国鉄道公社)による独占状態が続いてきた。SRTが開通したことで初めて競争が生まれることになる。 運賃の面では、SRTが水西駅から釜山まで5万2600ウォン(約5100円)、コレールの高速鉄道(KTX)はソウル駅から釜山まで5万9800ウォンとなっており、SRTを運営するSRは、KTXと同水準以上のサービスを安い料金で提供する方針だ。 コレールは2013年に廃止したマイレージ制度を復活させることに加え、停車駅を増やすなどして対応していく。 両社の競争が鉄道分野におけるサービスの向上につながるとの期待が高まる一方で、過度な競争により、必要ではあるが収益の少ない赤字路線が廃止され、安全に対する投資が減るなど、鉄道の公共性が損なわれる恐れも指摘されている。 国土交通部の関係者は「鉄道分野で史上初めて導入された競争体制が成功し、その効果を体感することができるよう、関連する政策を今後も調査、推進する」と話した。
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