聴聞会で発言する李副会長=6日、ソウル(聯合ニュース)
聴聞会で発言する李副会長=6日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件の真相解明に向けた国会の国政調査で、6日に開かれた聴聞会に出席したサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は崔被告を知った時期について、「本当に記憶にない。いつ知ったのか分からない」と述べた。 また、崔被告が設立した文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」にサムスングループが計204億ウォン(約20億円)を拠出したことに関し、「何かを望んで拠出したり支援したりしたことはない」と述べ、財団への資金拠出や崔被告の娘で馬術選手のチョン・ユラ氏への支援は見返りを期待して行ったことではないと主張した。 聴聞会には9人の大企業トップらが出席したが、李氏に質問の9割以上が集まった。 李氏は緊張した様子で答弁し、厳しい質問や叱咤(しった)が飛び交う場面では困惑する表情を隠せなかった。 李氏は財団への資金拠出に関与したとされる経済団体、全国経済人連合会(全経連)と関連し、今後、全経連に寄付金を払わないと宣言するよう求められ、「そうする」と述べた。事実上、全経連に関連する活動を取りやめる意向を示すもので、全経連を脱退する方針を示唆したものとみられる。 チョン氏への支援に関しては、「後で話を聞いたが、適切ではない方法で支援が行われたことを認める。非常に後悔している」と述べた。 また、昨年7月と今年2月に朴大統領と個別に面談したことは認めながらも、「(昨年7月に)30~40分間面談したが、寄付の話はなかった。文化隆盛との言葉が出たと思うが、拠出を求めたものと理解しなかった」と説明。「文化隆盛とスポーツ発展のため、サムスンにも支援を要請するとの話はあったと思う」と述べた。
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