光化門広場で開かれた集会=3日、ソウル(聯合ニュース)
光化門広場で開かれた集会=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】親友の国政介入事件をめぐる一連の疑惑で韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求める大規模集会が3日午後、ソウルをはじめ全国各地で開かれた。退陣を求める週末の抗議集会は6週連続。 全国民主労働組合総連盟(民主労総)など約1500の団体でつくる「朴槿恵政権退陣非常国民行動(退陣行動)」は3日午後6時から、ソウル都心の光化門広場で集会を開催した。 参加者は主催者推計150万人(警察推計で22万人)。一連の疑惑が発覚後、6週連続で開かれていることを踏まえれば相当な規模と言えそうだ。 朴大統領は先月29日に3回目の談話を発表し、「大統領職の任期短縮を含め、進退問題を国会の決定に委ねる」と表明した。参加者たちは朴大統領が自身の進退を国会に押し付けるような態度を示したと強く批判し、「即時退陣」を求めた。また、朴大統領の4月退陣と6月の大統領選を党の方針と決めた与党セヌり党を非難する声も相次いだ。 40代の会社員は「先週も集会に参加したが、朴大統領の3回目の談話を見て、怒りがこみ上げてきて、黙ってはいられなかった。ここに来ている人たちは皆同じ気持ちのはず」と語気を強めた。 汝矣島の与党セヌり党本部で開かれた集会でも「セヌり党が朴大統領に『免罪符』を与え、政治日程を主導しようしている」と批判する声が上がった。 光化門広場での集会の前には退陣行動など朴大統領の退陣を求める市民らが午後4時から青瓦台(大統領府)を取り囲む形での行進を行った。市民らは青瓦台から約100メートル離れた場所まで行進し、朴大統領の退陣を求めた。 主催側はこの日、2014年のセウォル号沈没事故当日の朴大統領の動静が明らかになっていない「空白の7時間」の解明を求める意味から午後7時に一斉にキャンドルを消すパフォーマンスを行った。さらに、午後7時に青瓦台のホームページへの攻撃を呼びかける動きもあったが、警察によると、実際に被害はなかった。 集会はソウルをはじめ、大邱、蔚山、済州など26地域で同時多発的に行われた。 一方、朴大統領の退陣に反対する保守団体の集会も行われた。朴大統領の支持団体「朴槿恵大統領を愛する会」など約3万人(主催側発表)は東大門デザインプラザ前で集会を開き、朴大統領への批判を中止するよう求めた。汝矣島でも5000人余り(主催側発表)が集まり、朴大統領への退陣要求が法治主義に反するものだと主張した。
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