最大野党「共に民主党」の禹相虎院内代表(左から2人目)=(聯合ニュース)
最大野党「共に民主党」の禹相虎院内代表(左から2人目)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の野党が29日、朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾訴追案を来月2日の国会本会議で採決する方針を固めた。 最大野党「共に民主党」の禹相虎(ウ・サンホ)院内代表はこの日、党の国会対策会議で「週内に弾劾を終わらせるようにする」との方針を明らかにした上で「弾劾に賛同する(与党)セヌリ党議員にも呼び掛ける。急ごう」と述べた。 野党第2党「国民の党」の朴智元(パク・ジウォン)院内代表も党の非常対策委員と国会議員の合同会議で、「これまで各党と調整したところでは、12月2日に弾劾(訴追)案が必ず通過するよう、11月30日または12月1日の朝に弾劾(訴追)案を国会に提出することでおおむね合意した」と説明した。 野党側は弾劾訴追案の採決を来月2日か9日に行う方針だったが、9日にした場合、弾劾への勢いがそがれたり予想外の事態が起きたりすることを警戒し、急ぐことにした。 弾劾案は、在籍議員の3分の2(200人)以上の賛成で可決される。野党や無所属議員は計172人で、与党セヌリ党議員から少なくとも28人の同調が必要だ。野党側は与党セヌリ党から40人以上を確保すべきだとし、弾劾に同調するセヌリ党の非主流派議員への働きかけを強めている。 野党3党は29日午前に一つの弾劾訴追案にまとめる作業を終え、セヌリ党の非主流派議員にも見せて、その意見を反映し最終案として整える計画だ。 一方、前日にセヌリ党の朴大統領に近い「親朴系」ベテラン議員たちが朴大統領に「秩序ある退陣」を促したが、野党はこうした動きには関係なく弾劾訴追案の可決に集中する構えを見せている。
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