検察は朴大統領の親友に人事情報などが渡っていたことを確認した=(聯合ニュースTV)
検察は朴大統領の親友に人事情報などが渡っていたことを確認した=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友で、「陰の実力者」と呼ばれる崔順実(チェ・スンシル)被告が首相や情報機関・国家情報院の院長、検事総長らの人事関連情報を入手していたことを検察が確認し、捜査していることが21日、分かった。 検察の特別捜査本部によると、20日に起訴した前青瓦台(大統領府)秘書官のチョン・ホソン被告が2013年1月から今年4月までに計47件の公務上の機密資料を崔被告に流した。 資料には国情院長や検事総長、監査院長らの捜査機関トップのほか、金融委員長ら閣僚級、国務調整室第1次長ら次官級の人事関連情報が含まれる。資料のほとんどが発表前に崔被告に渡っていたことが確認された。 検察は朴大統領が崔被告の確認を取るよう指示していたとのチョン被告の供述を受け、起訴状に朴大統領を機密漏えいの共犯として記載した。 崔被告に流れた資料は人事関連以外にも、韓米首脳会談推進案など外交部の3級機密も含まれる。韓中首脳の会談内容、安倍晋三首相との電話会談の内容のほか、南北統一の必要性を強調したドイツ・ドレスデンでの演説文も前日に崔被告に渡っていた。 検察関係者はチョン被告が崔被告に流した資料180件中、47件以外については機密性がなかったと説明した。 朴大統領は先月25日に国民向け談話を発表し、「一部の演説文や広報物も表現などの面で手助けを受けたことがある」としながら、「就任後も一定期間は一部の資料について意見を聴いたこともあるが、青瓦台の補佐体系が完備されてからはやめた」としていた。 だが、検察の捜査で今年4月まで資料の流出が続いていたことが確認されたことから、朴大統領の釈明は説得力を欠くとの声が出ている。
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