ソウル都心の光化門広場で開かれた集会。写真奥の青い屋根の建物が青瓦台=12日、ソウル(写真共同取材団=聯合ニュース)
ソウル都心の光化門広場で開かれた集会。写真奥の青い屋根の建物が青瓦台=12日、ソウル(写真共同取材団=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)は13日午前、韓光玉(ハン・グァンオク)大統領秘書室長主宰の首席秘書官会議を開き、前日にソウル都心で朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求める大規模集会が開催されたことへの対応について議論した。 集会にはソウル都心だけで1987年の民主化運動以降で最大規模となる約100万人(主催者推定、警察推定は26万人)が集まった。裁判所の決定により、集会参加者らは朴大統領が居住する青瓦台付近まで行進し、大統領府の中まで朴大統領の退陣を求める声が聞こえた。朴大統領も官邸で集会の状況を見ていたとされる。 青瓦台関係者は「集会で示された民意を非常に重く受け止めている」として、「深刻な状況であることを踏まえ、対策づくりに知恵を絞っている」と伝えた。 青瓦台の参謀たちは12日、非常勤務を行った。一部の参謀は集会の様子を見守った後、徹夜で対策づくりに取り組んだ。ほとんどの参謀は13日早朝に出勤したという。 青瓦台内部では朴大統領が2回の国民向け談話を発表して謝罪し、検察の捜査を受け入れる意向を表明するとともに国会が推薦する首相を任命する方針を示したにもかかわらず、退陣要求が強まっていることを懸念する声がある。 朴大統領を取り巻く状況が厳しさを増していることから、青瓦台が新たな措置を打ち出すとの見方が多い。朴大統領が3回目の談話を発表する可能性も出ている。 集会では野党の執行部や国会議員のほか、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表、第3党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)前常任代表ら来年末の次期大統領選の有力候補とされる人物らが総集結し、朴大統領の退陣を求めたため、何らかの対応措置が必要とされる。 国会が推薦した首相への具体的な権限委譲や今後の政治日程を示す可能性がある。大統領の弾劾、大統領選の前倒し実施、朴大統領の離党要求なども出ており、これらに対して言及するかどうか注目される。
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