朴大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
朴大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国検察の特別捜査本部は8日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友で、職権乱用などの容疑で逮捕された崔順実(チェ・スンシル)容疑者を19日ごろ起訴する方針を明らかにした。朴大統領を捜査するかどうかは来週ごろに決まる見通しだ。 崔容疑者は前青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)容疑者と共謀、大企業53社に対し、自身が裏で設立と運営を主導した文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」に計774億ウォン(約70億円)を拠出するよう強要し、ロッテグループに70億ウォンの追加拠出を強要した疑い(職権乱用権利行使妨害の共犯)と詐欺未遂の容疑で3日に逮捕された。 検察は崔容疑者の身柄を拘束し、個人の不正のほか、国政に介入していた疑惑についても調べている。逮捕当時に適用した容疑以外、複数の罪を追加して起訴する方針だ。検察関係者は「起訴が終わりではない。追加の容疑を捜査する」と述べた。 何らかの見返りとして企業に資金を出させたことが確認されれば、特定犯罪加重処罰法による収賄などに問われるとみられる。 自身が所有する会社による横領・背任、脱税、財産の海外流出などの容疑が明るみに出る可能性もある。 ただ、前青瓦台付属室秘書官のチョン・ホソン容疑者から青瓦台の機密文書を受け取っていた疑惑については、刑法の機密漏えい罪に受取人に対する処罰条項がなく、検察は罪に問うのは難しいと判断している。 一方、検察は財団への拠出金の強要や青瓦台文書の漏えいに関与しているとされる朴大統領に対する捜査も慎重に検討している。早ければ来週ごろ、捜査するかどうかや捜査方法、捜査の時期などが決まるとみられる。 安容疑者とチョン容疑者は検察の取り調べに対し、朴大統領の指示があったと供述しているとされ、朴大統領の捜査は不可避との見方が大勢だ。
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