朴大統領(左)と丁議長=8日、ソウル(聯合ニュース)
朴大統領(左)と丁議長=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は8日午前、丁世均(チョン・セギュン)国会議長と会談し、「国会が首相を推薦するなら任命し、内閣を統括させるようにする」と述べた。野党側の人事要求を受け入れる意向を明らかにしたもの。野党は朴大統領の親友の民間人女性、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑による政局の混乱を収拾するため、国会が推薦した首相の任命を求めている。 朴大統領は2日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で青瓦台(大統領府)政策室長や副首相を務めた金秉準(キム・ビョンジュン)氏を首相に指名したが、これは撤回されることになると予想される。 崔容疑者の国政介入疑惑で政治の混乱が続く中、事態収拾の重大な分水嶺になるとみられる。新首相に内閣統括の全権を与えるとの提案を野党が受け入れる場合は事態解決の糸口になりそうだ。 朴大統領はこの日突然国会を訪問したことについて、丁議長に「国政を正常化することが大きな責務だと考え、議長に会いに来た」と説明。厳しい状況にある韓国経済に言及しながら、「危機を乗り越えるために力を合わせられるよう、国会が乗り出してほしい」と呼びかけた。
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