現在、金融委員長を務める任鍾龍氏=7日、ソウル(聯合ニュース)
現在、金融委員長を務める任鍾龍氏=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の新経済副首相兼企画財政部長官に指名された任鍾龍(イム・ジョンリョン)氏が7日、現在の韓国経済と金融市場は危機的な状況にあるとの認識を示した上で、非常時の体制で対応していくと述べた。 金融委員長を務めている任氏はこの日、金融委員会と金融監督院の全幹部を集め、金融市場の状況を点検する金融会議を開いた。経済副首相に指名されていることから、任氏の認識は新たな経済政策の方向性に影響を与えるものとみられる。 任氏は「企画財政部、韓国銀行(中央銀行)など関係機関と情報共有をはじめ協力を強化し、国内外の金融市場のあらゆる状況を24時間モニタリングする」と表明した。必要な場合はコンテンジェンシープラン(緊急時の対応計画)に従い市場の安定化措置を取る構えだ。 金融委員会は非常状況室を稼働し、国内外の金融市場と実体経済の動きを分析することにした。 任氏は最近の金融市場について、世界的に大きな変動が見られ、国内の株式市場の動きも拡大し為替相場はウォン高が進んでいるとした。実体経済は輸出が振るわず、内需の回復は足踏み状態で、雇用市場の活力が低下している。 任氏は「金融市場の安定は、活力を失い危機的な状況に直面した韓国経済が再び飛躍するチャンスをつくるための課題」と強調。リスク管理に重点を置く考えを示した。
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0