報道陣に囲まれた禹柄宇氏=6日、ソウル(聯合ニュース)
報道陣に囲まれた禹柄宇氏=6日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国検察は6日、家族経営の会社の資金横領など不正疑惑で告発された前青瓦台(大統領府)民政首席秘書官の禹柄宇(ウ・ビョンウ)氏を呼び出し、聴取している。午前に検察庁に姿を見せた同氏は報道陣に、「誠実に調べを受ける」とだけ答えた。 禹氏は検察出身で、青瓦台民政首席秘書官を務めていたが、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入など一連の疑惑を受け先月末、ほかの青瓦台秘書官らと共に更迭された。 禹氏は本人や妻が株主である会社の資金を接待費や通信費などに用い、会社の名義でリースした高級輸入乗用車を私的に使ったなどの疑惑が持たれている。兵役中の息子が花形とされる任務に移れるよう影響力を行使した疑いや、妻がソウル近郊の土地の実質的な所有者であることを隠して公職者財産申告を偽った疑いもある。 検察は約2カ月前に特別捜査チームを立ち上げ、これらの疑惑を調べてきた。禹氏の妻とその母親も聴取した。禹氏に対する聴取で一連の捜査を終え、起訴するかどうかなどを決めるとみられる。 一方、崔容疑者の国政介入疑惑に関しては、禹氏が青瓦台首席秘書官としての役割を果たさなかったのではないかという責任論、あるいは関与の疑いが指摘されるものの、現時点で捜査線上にはない。この日、報道陣からこの問題に関し「民政首席秘書官として責任を感じるか」などの質問も飛んだが、一切答えなかった。
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