3日未明、取り調べを終えて拘置所に移送される安氏=(聯合ニュース)
3日未明、取り調べを終えて拘置所に移送される安氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領の親友の民間人女性、崔順実(チェ・スンシル)氏が主導して設立した文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」の資金集めなどに関与した疑いが持たれている安鍾範(アン・ジョンボム)前青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官が、検察の取り調べに対し、朴大統領が両財団と崔氏の個人会社の一部の事業内容を確認していたとの供述をしたことが3日、分かった。 安氏は2日にソウル中央地検に出頭して聴取を受け、同日夜に職権乱用権利行使妨害の容疑で緊急逮捕された。 2日の聴取では朴大統領が両財団に対する特別な関心を表明していたため、財団の設立や運営を支援することが大統領の意向と判断し、財団の運営が円滑に行われるよう支援したという趣旨の供述をしたとされ、供述内容に微妙な変化が起きたものとみられる。 検察は当時、青瓦台経済首席秘書官だった安氏が職権を利用し、両財団の設立や資金集めだけでなく、ロッテやSKなどの大企業から追加の寄付を要求することに深く関与し、崔氏がオーナーとみられている「THE BLUE K」の会議に参加していたことが明らかになっていることから、動機や背景について詳しく調べる必要があるとみている。 Kスポーツ財団の会議録によると、安氏は今年2月、Kスポーツ財団側が富栄グループの李重根(イ・ジュングン)会長に対し、70億ウォン(約6億3000万円)から80億ウォンの寄付を打診する面談の場に同席していた。李会長は寄付を申し出た上で、税務調査での配慮を求める発言をしていたことが明らかになった。 安氏はポスコ会長に直接電話をかけ、同財団への出資を要求した疑いも持たれている。 ただ安氏は企業に対して影響力を行使し、強制的に出資させたのではなく、大統領が提案した趣旨に企業が賛同し、それぞれの判断で自発的に出資したとして、容疑を否定している。 一方、検察はサムスングループの幹部を呼び、事情聴取を行ったた。サムスンが財団に資金を出したほか、崔氏と崔の娘がドイツに設立した会社に乗馬選手の練習費として280万ドルを支援した経緯などについて調べている。
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