前首席秘書官をあす聴取　財団設立への関与追及＝韓国検察

【ソウル聯合ニュース】朴槿恵（パク・クネ）韓国大統領の親友の民間人女性、崔順実（チェ・スンシル）氏をめぐる疑惑を捜査している検察の特別捜査本部は１日、安鍾範（アン・ジョンボム）前青瓦台（大統領府）政策調整首席秘書官を２日午後に容疑者として事情聴取すると伝えた。　朴大統領側近の安氏は、崔氏への資金流用疑惑がもたれている文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Ｋスポーツ財団」の資金集めなどに関与したとされる。先月３０日、大統領秘書室長だった李元鐘（イ・ウォンジョン）氏らとともに更迭された。　財界に大きな影響力を持っていた安氏は、大企業の巨額の出資を基に設立された両財団への青瓦台の関与を究明するための重要人物に挙げられる。Ｋスポーツ財団の元事務総長は、安氏と崔氏の指示を受けてＳＫグループに８０億ウォン（現在のレートで約７億３０００万円）の出資を要求したと明かしている。　崔氏は財団の資金流用だけでなく、機密情報を受け取り国政全般に介入していた疑いももたれている。検察は崔氏を先月３１日夜に緊急逮捕した。逮捕状の請求は緊急逮捕から４８時間以内となっており、検察は２日午後に崔氏の逮捕状を請求する方針だ。