米国産牛肉を使った料理=(聯合ニュース)
米国産牛肉を使った料理=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で米国産牛肉の検疫ベースの輸入量が約8年ぶりにオーストラリア産を抜き、輸入牛肉トップに立った。米国産牛肉は牛海綿状脳症(BSE)に感染した肉牛が見つかったことで一時輸入が禁じられ、輸入再開後も安全性への懸念が大きかったが、今では有名ステーキ店などを中心に米国産を扱うレストランが増え、需要が大幅に拡大している。◇月の輸入検疫量、オーストラリア産超える 米国食肉輸出連合会は31日、韓国食品医薬品安全処の統計を伝えた。これによると、今月1~20日の米国産牛肉の検疫量は1万551トンで、オーストラリア産(8382トン)を大きく上回った。米国産は8月に、輸入再開後初めてオーストラリア産を抜いた。9月はわずかな差で逆転されたものの、10月は再び首位となる見通しだ。 韓国は01年に牛肉の輸入を自由化。米国産はオーストラリア産に大きな差をつけ、輸入トップを走った。しかし、03年に米国でBSE発症が確認されると全面的に輸入が禁じられた。その後、韓米政府は交渉の末、08年6月に月齢30カ月未満の牛肉の韓国への輸入再開に合意し、同年末に輸入を再開した。 それでも安全性を懸念する消費者は多く、米国産はオーストラリア産を相手に苦戦し続けた。最近需要が急増しているとはいえ、通関ベースではオーストラリア産をまだ超えておらず、禁輸前の勢いを取り戻したとはいえない。 ◇家庭や外食業界で需要増 米国産牛肉の輸入が増えているのは、韓牛(韓国在来種の牛)価格の高騰などを受け家庭で米国産の消費が増えたほか、高級ステーキ店や韓国式の焼き肉店、レストランチェーンなどが米国産を大量に扱うようになったため。米国産牛肉の価格は今年、安定している。 また、米国食肉輸出連合会は韓国消費者の認識が変化したことも要因に挙げる。最近の世論調査で約半数の消費者が「米国産牛肉を食べる考えがある」と答えたという。「米国産牛肉は安全だと思う」との回答も約45%に上った。
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