崔順実氏(聯合ニュースTVより)=(聯合ニュース)
崔順実氏(聯合ニュースTVより)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が親友の民間人女性、崔順実(チェ・スンシル)氏に機密文書を渡し、崔氏が政府の人事など国政に介入していたとの問題で、海外に滞在していた崔氏が30日午前7時半、英国から帰国した。検察の特別捜査本部関係者が明らかにした。 崔氏をめぐる疑惑は約3カ月前から浮上していた。問題が大きくなり、崔氏はドイツに出国、欧州の複数の国を転々としていたという。 崔氏が帰国したことを受け、企業から巨額の資金を出させて設立された文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」の資金流用疑惑や娘のチョン・ユラ氏の梨花女子大不正入学、青瓦台(大統領府)の文書流出疑惑などをめぐる検察の捜査が急進展するとみられる。 崔氏は二つの財団の設立や計約800億ウォン(約73億円)の資金集めに関与し、財団を私物化していたとの疑惑が持たれている。個人会社などを通じ、財団の資金を流用した疑いもある。 また、韓国の名門女子大学である梨花女子大の入試関連資料を事前に入手し、娘が合格するよう、影響力を行使したとの疑惑も浮上している。 朴大統領の演説草稿など、青瓦台の国防・外交・経済・北朝鮮関連の機密文書を事前に受け取るなど、国政に介入していたとの疑惑もある。 朴大統領は今月25日、国民向け談話を発表し、「崔氏は困難な時期に助けてくれた縁で、(2012年末の)大統領選挙の際に主に演説、広報分野で私の選挙運動が国民にどう映っているかについて個人的意見を伝えてもらっていた」として、事実上、疑惑を認めた。 検察は崔氏を出頭させ、事実関係を確認する方針だ。
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