【ソウル聯合ニュース】国際社会の対北朝鮮制裁にもかかわらず北朝鮮産の農水産物が韓国で在来市場を中心に流通している。北朝鮮産の品物は中国を経由し韓国首都圏の市場に出回っているとされる。これを受け、韓国政府は25日、関係機関とともに現場で点検を行う。 点検に参加する機関は、統一部、農産物品質管理院、水産物品質管理院、企画財政部など。 統一部はソウル市内の流通市場、3カ所を訪問し店員に注意事項を案内するほか、必要な場合は詳細な調査を実施し、違反に伴う処罰も行う計画だと説明した。 ただ、零細店の誤表記については案内資料を配布するとともに偽装搬入について説明し、摘発への協力を要請するという。 政府は2010年の海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を受けた北朝鮮への制裁措置(5・24措置)以降、北朝鮮との貿易を禁止。今年3月からは北朝鮮の4回目核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射を受けた独自制裁を実施し、北朝鮮産の品物の偽装搬入を取り締まる活動を強化している。 統一部は3月に対北朝鮮制裁の履行が強化されてから、北朝鮮産品の偽装搬入は減少していると説明した。 北朝鮮産品の偽装搬入と対外貿易法上の原産地表記違反で5・24措置から今年8月までに摘発されたのは計91件、このうち16件が処罰された。
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