北朝鮮の暗号放送(イメージ)=(聯合ニュースTV)
北朝鮮の暗号放送(イメージ)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が韓国などに潜伏する工作員に暗号で指令を出す「乱数放送」を再開した。 北朝鮮の国外向けラジオ放送、平壌放送は9日午前0時15分(日本時間)、「今から21号探査隊員のための遠隔教育大学金属工学復習課題をお伝えします」とし、「915ページ19番、772ページ70番」などと、4~5桁の数字を読み上げた。 北朝鮮が乱数放送を行ったのは先月25日以来2週間ぶり。内容は前回と異なるものだった。ただ、女性アナウンサーの声や乱数放送直前に軽音楽を流す形式は前回の放送と同じだった。 かつて北朝鮮は平壌放送を通じ金日成(キム・イルソン)主席や金正日(キム・ジョンイル)総書記をたたえる歌を流した後、乱数を読み上げスパイたちに指令を送っていた。 2000年の南北首脳会談を機に乱数放送を中断していたが、今年6月に放送を再開した。北朝鮮が今年に入って乱数放送を行ったのは6月24日以降、8回になる。 北朝鮮が乱数放送を再開したことをめぐっては、海外にいるスパイを対象にした暗号解読の定期訓練や韓国を混乱させ南北の緊張を高めるためではないかとする意見のほか、実際にスパイに指令を出すためといったさまざまな見方が提起されている。
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