サムスン電子の社屋=(聯合ニュース)
サムスン電子の社屋=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米ヘッジファンド運用会社のエリオット・マネジメントが6日、韓国のサムスン電子に対し、持ち株会社と事業会社の2社への会社分割を提案したことを受け、同社の株価が最高値を更新した。 サムスン電子の経営や支配構図の効率化が急進展するとの見方が投資家らの間に広がったとみられる。 同社の株価はこの日午前9時29分に前日より3.8%上昇した168万2000ウォン(約15万円)で取引され、一時170万ウォンまで上昇。終値は4.45%高の169万1000ウォンとなり最高値を更新した。 エリオットは関連会社のブレーク・キャピタルとポッター・キャピタル名義で、前日のサムスン電子の取締役会に公開書簡を送付し、持ち株会社と事業会社の2社に会社を分割するよう求めた。また、持ち株会社はサムスン物産との合併も検討すべきだと提案した。 スマートフォン事業、半導体事業、家電事業を網羅している現在の構図では市場で正しく評価されず、企業価値を高めるために分割は必要不可欠とした。 市場はエリオットの提案がサムスングループにとってメリットになるとみている。 エリオットは昨年、サムスン物産と第一毛織の合併に反対し、サムスンと対立している。しかし、今回の提案はサムスングループの支配構図改編や創業家の支配力拡大にプラスになるとの見方が多い。 韓国の投資証券関係者は「サムスンが自ら進めづらかった分割への大義名分をエリオットが与えた格好」と話した。
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0