韓国外交部、安倍首相の慰安婦への“謝罪手紙”拒否発言に「言及を控えたい」

韓国外交部は4日、元慰安婦に謝罪の手紙を送る案に対して、公に拒否する意思を示した安倍晋三首相の発言と関連し「具体的な表現に対する言及を控えたい」と述べた。

　外交部のチョ・ジュンヒョク報道官はこの日、定例会見で「政府としては12月28日合意の精神と趣旨を尊重する中で、元違反婦の名誉や尊厳回復、心の傷の癒やしが速やかに行われるよう、引き続き日本側と協力していきたい」と伝えた。

　先立ってチョ報道官は先月29日の定例会見で、日本のある民間団体が安倍首相名義の謝罪の手紙を元慰安婦に送ることを要求したことに対する質疑に「日本側が、元慰安婦の方々の心の傷を癒やす追加的な、感性に訴える措置をとることを期待している」と答えた。

　しかし4日、チョ報道官は先月29日、日本政府に追加的な、感性に訴える措置を期待しているという発言はまだ有効なのか、との質問にも直答を避け、「12月28日合意の目標を実現するために日本側と引き続き協力していきたい」という言葉のみを繰り返した。