【ソウル聯合ニュース】7月に香港の韓国総領事館に亡命を申請した北朝鮮の生徒が、申請から約2カ月後に香港を離れ、先ごろ韓国入りしたと香港メディアが報じた。これについて、韓国外交部は28日、事実関係を明らかにすることはできないとの立場を伝えた。 生徒は7月に香港で開かれた国際数学オリンピックに出場するため、香港に滞在していたとされる。 外交部当局者は「政府として、脱北に関連する具体的な内容については脱北民(北朝鮮脱出住民)の身辺の安全、関連国との外交問題などを勘案し、(事実関係を)明らかにしないことを原則にしている」と説明した。 その一方で同当局者は「ただわが政府は脱北者の問題が発生した際には関連国と緊密に協議し、脱北民を安全に移送するために最善の努力を行っている」と強調した。 外交部当局者が外交問題などに言及したことから、香港メディアの報道内容を間接的に認めたものと受け止められる。 複数の消息筋も生徒が今月24日に香港を離れ、第三国経由で韓国に到着したと伝えた。韓国総領事館入りしてから約70日後に韓国に入国したことになる。
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