【ソウル聯合ニュース】日本の安倍晋三首相が国会で憲法改正に向けた議論を深めるよう呼びかけたことについて、韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は27日の定例記者会見で、日本国内での関連議論を注視していく考えを明らかにした。 趙報道官は、安倍首相の呼びかけは憲法の関連条項修正を求めたものではないかと尋ねられ、「日本が平和憲法の基本的な枠組みの中で地域の平和と安定、繁栄に寄与する方向に進むことを期待する」と述べた。 また、憲法改正をめぐっては日本国内でも多様な意見があると承知しているとした上で、「政府として日本国内における関連議論の動向を見守っていく」とした。 趙報道官が「平和憲法の基本的な枠組み」に言及したのは、日本国内の改憲論議が戦争を放棄し戦力の不保持を柱とする憲法9条の改正につながることを警戒したためとみられる。 安倍首相は26日、臨時国会の所信表明演説で改憲案を国民に提示するのは国会議員の責任だとした上で、与野党を超え衆参両院の憲法審査会で議論を深めるよう呼びかけた。
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