7月11日、ソウル市内で記者会見を行う朴氏=(聯合ニュース)
7月11日、ソウル市内で記者会見を行う朴氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦問題に関する著書「帝国の慰安婦」で慰安婦被害者の名誉を傷つけたとして、名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴された朴裕河(パク・ユハ)世宗大教授(日本語日本文学科)の公判が20日、ソウル東部地裁であった。 同書の内容が虚偽事実なのか、単純な意見の表明なのかをめぐり、朴氏側と検察側が前回公判と同様、激しい攻防を繰り広げた。 検察は「帝国の慰安婦」の35カ所の内容は虚偽事実であり、被害者の名誉を傷つけたとして朴氏を起訴していた。 今回の裁判の争点は▼虚偽事実の指摘なのか意見表明なのか▼客観的に名誉を傷つけたか▼告訴人個人の名誉を傷つけたのか▼虚偽であることを認識していたか▼違法性があるのか――など。 検察と朴氏側は争点について約5時間にわたり論争した。 朴氏側は問題とされる部分は意見表明にすぎないと訴えた。問題になった部分のうち、「同志的関係」だったという部分について、中国やオランダなどの慰安婦は日本と戦争をした敵国であり、完全な被害者だが、植民地であった朝鮮の慰安婦の場合は協力者である側面があったと主張した。  検察側は慰安婦被害者に協力者の側面があると主張するのは被害者の名誉を傷つけるものと反論。問題になっている部分の根拠は朝鮮人ではなく、日本人慰安婦の陳述や小説しかないとして虚偽の事実であると主張した。 双方は当初、慰安婦被害者を証人として出廷させることを検討していたが、被害者が高齢である点を考慮し、証人として出廷させないことで合意した。 次回公判は10月11日午前10時に同じ場所で開かれる。  
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