2012年に黄海の衛星発射場を視察した際の金正恩氏(中央)(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
2012年に黄海の衛星発射場を視察した際の金正恩氏(中央)(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮中央通信をはじめとする北朝鮮メディアは20日、「わが国で初めて開発した新型の静止衛星運搬ロケット用大出力エンジンの地上噴出試験に大成功した」と報じた。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が黄海の衛星発射場を視察したという。9日に5回目の核実験を実施した後、初の軍事視察となる。 このエンジン燃焼実験は、北朝鮮が2月7日に発射した事実上の長距離弾道ミサイル(光明星号)関連の技術開発の一環とみられる。そのため、金委員長が5回目核実験に続き、10月10日の党創建記念日前後に長距離ミサイルを発射する挑発行為に出るとの見方が強まっている。 金委員長は衛星発射場の視察で、「宇宙開発と利用は党の重要な方針で、国家として引き続き力を入れるべき重要な事業だ」と述べ、「もっと多くの衛星を製作、発射し、わが国をこの数年以内に静止衛星保有国にしなければならない」とした。経済的な困難の中でも宇宙技術をはじめとする先端科学技術分野では奇跡的な成果を挙げているとし、国家宇宙開発5カ年計画の実現に向けた事業を本格化することで宇宙征服の活路を切り開いていかなければならないと強調した。 金委員長はまた、「敵の卑劣な制裁圧殺の策動」にも言及。党を信じ闘争する人民に勝利を伝えようと呼びかけた。 中央通信はエンジン燃焼実験の内容を伝えながら、「大出力エンジンが完成したことで、国家宇宙開発5カ年計画期間中に静止衛星運搬ロケットを開発・完成させられる科学技術的な担保ができた」と主張した。 現地では、党中央委員会の李炳哲(リ・ビョンチョル)第1副部長やキム・ジョンシク副部長ら党高官と国家宇宙開発局の関係者が金委員長を出迎えた。
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