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サムスンのリコール決定 李副会長の決断か
【ソウル聯合ニュース】サムスン電子が2日、バッテリーの欠陥が確認された大画面スマートフォンの新製品「ギャラクシーノート7」の交換と返金を行う方針を発表したことをめぐり、決定の背景に関心が集まっている。 同製品について同社が国内外で受け付けた不具合は35件だが、新製品への交換はすでに供給された250万台すべてを対象にするという。 今回の決定はインターネットを通じてバッテリーの発火問題が提起されてから、9日でなされた。一部では今週末以降になるとの見方もあったが、予想よりも早い対応となった。 業界では同社の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の長男である李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が全商品を対象としたリコールを決定したとする見方が強い。 李副会長は昨年6月、中東呼吸器症候群(MERS)が韓国で流行した際もサムスンソウル病院で不手際があったことについて謝罪会見を行った。社内では李副会長が直接会見を行う必要はないとの意見もあったが、結果的には病院の運営主体であるサムスン生命公益財団の理事長として、正しい判断をしたとの評価を受けた。 今回もバッテリーのみの交換を実施する案も検討されたが、今後のスマートフォン戦略や企業イメージなどを総合的に考慮し、リコール以外の対案はないと結論付けたとみられる。 短期的には株価などに悪影響を与える可能性があるが、市民団体やインターネット掲示板からはサムスンの措置を評価する声が上がっている。