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ロッテ創業家長男 来週に2度目の聴取=韓国検察
【ソウル聯合ニュース】韓国ロッテグループの裏金疑惑をめぐり、勤務実体がないにもかかわらずグループ系列会社から報酬の名目で約400億ウォン(約37億円)を受け取った横領の疑いで事情聴取を受けたグループ創業者・辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏の長男、辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)ロッテホールディングス(HD、本社・東京)元副会長が来週、2度目の聴取を受ける見通しだ。 疑惑を捜査しているソウル中央地検は東主氏を来週に再度聴取する方針を固め、日程を調整している。検察関係者は「通訳の問題で調査に時間がかかり、不十分なところがある」と説明した。 東主氏は1日午前10時から2日午前3時ごろまで、ソウル中央地検で聴取を受けた。地検は東主氏が2006年から昨年まで、取締役として登記されていたロッテ建設、ロッテ商事、ホテルロッテなど7~8社のグループ系列会社から約400億ウォンの報酬を受け取ったことについて調べた。東主氏は報酬を得たことは認めたが、「給与が支払われていることを後になって知った」などとして、故意ではなかったと主張したという。 地検は取締役としての勤務実態がないのに報酬を受け取ったのは会社の金を着服したのと同じく、横領にあたるとみている。 地検は来週以降、東主氏のほか、グループの複数の主要幹部や東主氏の弟、辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)韓国ロッテグループ会長も聴取する方針だ。東彬氏の聴取は早ければ秋夕(中秋節、今年は9月15日)連休の直後になるとみられる。 東彬氏に関しては、M&A(企業の合併・買収)で発生した損失を別の系列会社に押し付けたり、優良資産を安値で特定の系列会社に移転したりした背任疑惑が浮上している。検察は東彬氏が日本ロッテの系列会社から100億ウォン台の報酬を得たことも把握しており、横領にあたるかどうかを検討している。