韓国の貿易港(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国の貿易港(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が1日発表した国際収支(速報値)によると、7月の経常収支は87億1000万ドル(約9000億円)の黒字だった。経常黒字は2012年3月から53カ月連続と最長記録を更新したが、単月で過去最大となった前月(121億6000万ドル)に比べると72%程度にとどまった。4月(33億7000万ドル)以来の低水準だ。 韓国銀行の関係者は「7月は輸出が振るわなかった影響で、経常黒字が縮小した」と説明した。 7月の商品収支(貿易収支に相当)の黒字は108億1000万ドルで、前月(127億1000万ドル)に比べ大幅に減少した。輸出が前年同月比10.0%減の425億1000万ドル、輸入が同15.1%減の317億ドルと集計された。 最近の経常黒字は輸入が輸出を上回るペースで減少したことによる貿易黒字の拡大が要因で「不況型黒字」と指摘されている。 輸出(通関ベース)を品目別にみると、ディスプレーが前年同月比26.5%急減し、主力の乗用車・部品(11.9%減)と石油製品(10.4%減)も2桁減となった。 7月のサービス収支の赤字は15億3000万ドルで、前月(13億8000万ドル)に比べ拡大した。夏休みで海外旅行客が多く、旅行収支の赤字が12億8000万ドルに膨らんだことが響いた。 給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支は5000万ドルの黒字で、前月(12億6000万ドル)から急減した。 経常移転収支は6億2000万ドルの赤字だった。
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