朴柱奉監督=30日、東京(聯合ニュース)
朴柱奉監督=30日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】このほど幕を閉じたリオデジャネイロ五輪で日本バドミントン界に初の金メダルをもたらした朴柱奉(パク・ジュボン)監督(51)があらためて注目を集めている。日本の高橋礼華(26)、松友美佐紀(24)組はリオの女子ダブルス決勝で劇的な逆転勝ちを収め金メダルを獲得した。 バドミントン日本代表を率いる朴氏は30日、日本バドミントン協会がある東京・渋谷で聯合ニュースのインタビューに答えた。 12年前に日本代表の監督を引き受けた理由について朴氏は「実力がない選手をレベルアップさせてみたかった。指導者として認められたようでほっとしている」と話した。 以下、朴氏との一問一答。 ――日本代表の監督になったきっかけは。「現役引退後、英国で2年、バドミントンが国民的スポーツのマレーシアで3年、監督生活を送った。その後バドミントンが普及していない国を訪問し、合宿に参加したが1年ほど経つと現場にいたころの感覚がにぶってきた。そんなときに日本から要請があった。選手たちの実力をアップさせようという気持ちで指導を始めた。当時、日本のバドミントンは弱く、レベルアップさせてみたかった。指導者としての自信であり目標だった。日本の代表監督を引き受けた当時は今のように大きな話題にはならなかった」――なぜ日本を選んだのかと聞かれるだろう。韓日は特殊な関係にある。「なぜよりによって日本で指導者生活をするのか、韓国ではだめなのかという話を伝え聞いたことがある。2014年の仁川アジア大会でバドミントンの韓日戦に負けた日本の選手が、コートに風が吹き込んだと話す内容が報道され日本メディアを通じ韓国側にエアコン操作疑惑が持ち上がった。韓国側では私を恨むような雰囲気があったし、日本側ではなぜ韓国人監督を起用してこんな騒動が起こるようなことをしたのかという話が出た。辛かった。韓国人指導者として能力を認めてほしかった。これまで試合では何度も韓国に負けてきた。今回のリオ五輪では韓国に勝ったというより日本の選手が良い成績を残したということに意味を置いている。バドミントン界で韓日は最も近い国だ。世界バドミントン連盟の会議では歩調合せる密接な関係にある」――韓国のバドミントンを評価すると。「1980年代初めまでは日本の実力が勝っていた。その後は韓国が優位に立った。今は韓日のレベルは互角と言える。韓国が今回のリオ五輪で成績が振るわなかったのは非常に残念だ」――普段、日本代表チームはどんな練習をしているのか。「私はいつも選手より先にコートに出てくる。指導者としての私の哲学はコートの中で選手と共に動き呼吸することだ。そうすることで問題点が把握できる。選手も練習時間には集中しなければならないということをきちんと認識している。試合で負けたときは怒る。ベストを尽くしてもだめな場合はしょうがない。しかし、緊張してコートで何もできず意欲も見せないことは許されない」――選手に厳しいのか。「監督と選手の間にはある程度、線を引かなかればならない。私は面白みのない人間だ。だが、練習が終われば選手に冗談も言う。私が現役だったときはプロセスをより重視し、結果はそれについてくると考えていた。ただ、監督になると結果が伴わなければ(監督の)再契約は難しくなる」――4年後の東京五輪での目標は。「リオ五輪前に日本バドミントン協会から東京五輪まで監督を務めてほしいと要請があった。ホームでの五輪では金メダルが目標になるだろう。リオ五輪で良い成績を出した日本の選手たちが4年後も出場することになる」
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