金玉氏(枠内、資料写真)=(聯合ニュース)
金玉氏(枠内、資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で故金正日(キム・ジョンイル)総書記の4番目の妻、金玉(キム・オク)氏が粛清された可能性があるようだ。米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)が26日、複数の北朝鮮消息筋の話として報じた。 最近平壌を訪問した中国の事業家はRFAに対し、「金玉氏は金正恩(キム・ジョンウン)政権になってから1年足らずで管理所(政治犯収容所)に送られたという話を朝鮮労働党幹部から聞いた」と伝えた。金玉氏の弟、金均(キム・ギュン)氏の「傍若無人な行動と傲慢(ごうまん)な態度」が決定的な理由となり、実家の家族全員が管理所に収容されたという。正恩氏の実母の高英姫(コ・ヨンヒ)氏が死去した後、金均氏は自分の姉が金総書記から寵愛(ちょうあい)を受けているとして横柄に振る舞い、金総書記の死去後に国家安全保衛部(秘密警察)がこれを正恩氏に報告した。  金均氏は2011年に金日成総合大学の総長代行である第1副総長に任命されたが、2013年10月に突然退いている。  また別の消息筋は、北朝鮮の体制として金正恩政権下で金玉氏は排除されるしかなかったと、RFAに語った。金玉氏は高英姫氏の偶像化だけでなく、正恩氏夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏と正恩氏の妹の与正(ヨジョン)氏の政治的な活動の妨げになりかねないためだという。 金玉氏はかつてピアニストとして活動したこともある。2004年に高英姫氏が死去すると、事実上ファーストレディーとなった。金総書記の娘を産んだとされるが、確認はされていない。2012年7月の行事出席の写真を最後に、公の場には姿を見せていない。 金玉氏の父親で党財政経理部副部長だった金孝(キム・ヒョ)氏は、2014年3月に実施された最高人民会議代議員(国会議員に相当)選挙で代議員に選ばれなかった。
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