【アブダビ聯合ニュース】韓国が原子力発電所の運営に関連し、初めて海外に人員を派遣することになった。 韓国の原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)は25日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで20日(現地時間)にアラブ首長国連邦原子力公社(ENEC)と、UAEで建設中の原発の運営支援契約を結んだと発表した。韓水原は来年5月から2030年まで年平均210人、延べ約3000人の専門家を派遣することになる。 韓水原は09年に韓国電力のコンソーシアムに加わり、UAEの原発建設事業を受注した。同事業では韓国が開発した原子炉(APR1400)4基が設置される。 韓国からの人員派遣の費用はENECが負担する。本契約6億ドル(約640億円)に間接的な費用を合わせ、総額9億2000万ドル規模となる。韓水原側は「1970年代から建設を中心に進んできた中東との関係が、これから新たな展開を見せることになる」と述べた。 1号機は来年5月に完成する予定だ。その後は順次に工事を終え、20年に4号機が完成する。UAE側は独自に運営する考えだったが、当面は韓国の運営管理のノウハウが必要と判断し、今回の契約を推進したとされる。30年には自国人の割合を全体の9割に引き上げる。 また、UAEがさらに4基の原子炉を発注する計画を立てていることが分かった。韓水原からの人員派遣は、原子炉の追加受注にもプラスに働くと見込まれる。韓水原とENECは長期の協力体制を築き、海外の原発事業に共同進出するための基盤固めでも協力する方針だ。
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