【東京聯合ニュース】韓国の柳興洙(ユ・フンス)駐日大使(78)の離任式が30日、東京の在日大使館で行われ、約1年10カ月にわたり務めた駐日大使を離任した。 大使館関係者によると柳氏は離任のあいさつで、「韓日関係はトンネルを抜け出した」と評価した上で、「両国関係発展のための種をまくことで私の役割はすべて果たしたと考える」と話した。また「新任の大使を中心に韓日関係をさらに発展させるように願う」と呼び掛けた。 柳氏には両国関係の改善に寄与した功績が認められ、同日、東京の外務省庁舎で岸田文雄外相から旭日大綬章が授与された。 旭日大綬章を授与された韓国人には韓国の中堅財閥、暁星グループ会長の趙錫来(チョ・ソクレ)氏、元首相の故南悳祐(ナム・ドクウ)氏、同じく元首相の李洪九(イ・ホング)氏、製薬大手、東亜製薬会長の姜信浩(カン・シンホ)氏、製鉄最大手のポスコの元名誉会で首相も務めた故朴泰俊(パク・テジュン)氏などがいる。 柳氏は2014年8月に駐日大使に就任。京都で小学校に通うなど幼年期を日本で過ごしたほか、韓日議員連盟の幹事長、韓日親善協会中央会の理事長を務めた「知日派」として知られる。歴史認識の問題などで両国関係が冷え込んだ際には日本政界で構築した幅広い人脈を利用し、両国の対話の窓口となり緩衝材の役割を果たしたと評価されている。昨年の両国首脳会談の実現や慰安婦問題をめぐる合意などで関係回復に道筋がついたと判断し、辞任を決めたとされる 柳氏の後任には李俊揆(イ・ジュンギュ)前駐インド大使が内定しており、7月中に赴任する予定だ。
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