【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央テレビは29日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が同日開かれた最高人民会議(国会に相当)の第13期第4回会議で「国務委員長」に推戴されたと報じた。  5月の第7回党大会で最高ポストの党委員長に就任した金氏は「唯一領導(指導)体制」と称する独裁体制の構築を自ら完成させた。 金氏は黒い人民服姿で会議に出席した。直近の2014年9月と15年4月の会議には欠席していた。 国務委員会は今回の会議で新設された国家機関で、従来の国防委員会を改編した組織だ。これに伴い、金委員長の国家機関の新しいポストは国務委員長に変わることになる。 朝鮮中央テレビによると、最高人民会常任委員会の副委員長は、国防委員会第1書記を朝鮮民主主義人民共和国の国務委員会委員長に、国防委員会を国務委員会に変えたことに言及した。 国務委員会の副委員長には黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長、崔竜海(チェ・リョンヘ)党中央委員会副委員長、朴奉珠(パク・ボンジュ)首相が任命された。国防委員会の副委員長の中では李用茂(リ・ヨンム)氏と呉克烈(オ・グクリョル)氏が外された。 朴氏は「国家経済発展5カ年戦略」の報告で、「戦略の目標は人民経済全般を活性化し、国の経済を持続的に発展させる土台をつくること」と言明。「内閣は党の(核開発と経済発展の)並進路線を維持し、人民生活を決定的に向上させることを中心課題として進めていく」と強調した。その上で、「社会主義経済強国を目指す5カ年戦略目標を必ず実現する」とした。 朝鮮中央テレビは会議で▼社会主義憲法修正補充▼金正恩氏の最高ポスト推戴▼国務委員会構成▼国家経済発展5カ年戦略の徹底的な遂行▼祖国平和統一委員会▼組織問題――の6事案について議論したと伝えた。
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