緊急マクロ経済金融会議を開いた韓国企画財政部=24日、世宗(聯合ニュース)
緊急マクロ経済金融会議を開いた韓国企画財政部=24日、世宗(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】英国の欧州連合(EU)離脱が確実になったことで、韓国ウォンの対ドル相場も先行き不透明になっている。 24日のソウル外国為替市場で、ウォンの対ドル相場は離脱の賛否を問う英国民投票の開票経過をにらみ、値動きが激しい展開となった。 前日終値比0.2ウォン高のドル=1150.00ウォンで寄り付いたが、開票序盤の情勢により騰落を繰り返し、午前11時ごろには1ドル=1170ウォン台に下落。その後は離脱が残留を一貫して上回り、離脱の見通しが強まると、一時、30ウォン以上急落した。 離脱という予想外の結果が出たことによる世界経済の衝撃とこれに伴う外国為替市場の混乱は大きく、当面はウォン相場の値動きが大きくなる見通しだ。 国際金融市場の混乱が続けば、安全資産のドルを買う動きが強まり、相対的に新興国の通貨は安くなる公算が大きいため、ウォンが対ドルでさらに急落することも考えられる。 ただ、中長期的にウォンが対ドルでどのような動きを見せるかは予断し難い。ほかのEU加盟国にも離脱の動きが広がれば不安心理が高まり、安全資産を好む傾向が一段と強まりかねないが、英国政府や欧州中央銀行(ECB)などが市場混乱の収拾策を打ち出せば、外国為替市場が次第に落ち着きを取り戻す可能性もある。 また、英国の離脱だけでなく、米国の利上げの可能性や原油価格の動向、中国の経済状況なども市場に影響を与える。 韓国企画財政部の崔相穆(チェ・サンモク)第1次官はこの日、緊急マクロ経済金融会議を開き、「あらゆる可能な手段を動員し、外国為替市場と金融市場を安定させる」と述べた。韓国銀行(中央銀行)も「市場の変動性が過度に高まれば、安定させるための措置を適時に実施する」としている。
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0