【ソウル聯合ニュース】過激派組織「イスラム国」(IS)が韓国内の米空軍施設と韓国国民1人をテロ対象に挙げたことが確認されたことを受け、韓国警察がテロの標的にされた福祉団体の職員に支給したウェアラブルウォッチに注目が集まっている。 韓国警察庁の姜信明(カン・シンミョン)庁長は21日、ボタンを押すと自動で警察に通報できるウェアラブルウォッチを同職員に支給し、警察官が身辺警護に当たっていると説明した。 このウェアラブルウォッチは警察が昨年、試験運用を行い、今年から本格的に導入した装備だ。スマートフォンなどと連動させて使用する腕時計型端末で、いくつかの特殊な機能が搭載されている。 使用者が急を要する状況でボタンを押すと、警察に自動で通報が入り、身辺警護対象者からの通報という情報が警察側に伝わる。通報は緊急指令に分類され、すぐに警察官が現場に向かうようになっている。 衛星利用測位システム(GPS)機能により現在地を追跡することもできる。現場の状況を警察側が把握するための強制受信機能もあり、警察側がウェアラブルウォッチに電話をかけると、通話受信モードが自動で作動し、悲鳴など現場の音声を聞くことができる。 ウェアラブルウォッチは警察が指定した身辺警護対象者に支給される。凶悪犯罪の被害者や、犯罪者から報復を受ける可能性がある人に対し、各地域の警察署が支給の有無を決める。女性の凶悪犯罪被害者の場合は直接申請すれば受け取ることができる。 身辺警護対象者であることが明らかになるのを防ぐため、同ウェアラブルウォッチの実物は公開されていない。
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