金正恩氏(資料写真)=(聯合ニュース)
金正恩氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が最近、北朝鮮の内部情報を韓国に流出させる住民を「南朝鮮(韓国)のスパイ」と見なし大々的な摘発を指示したことが分かった。 北朝鮮事情に詳しい消息筋は19日、聯合ニュースの取材に対し、「金正恩氏が『内部情報を外に流している不純分子が多くいる』として公安幹部を追及した」と明らかにした。国の情報を敵に渡す不純分子の策動を排撃するという内容の指示文が公安機関と住民に下されたようだと話した。 別の消息筋は「内部の情報を違法に流出させる人を『南朝鮮のスパイ』と見なし、銃殺刑も含め処罰するという指示文の内容が一般家庭にも伝達された」とした。指示文は中国や韓国に違法に電話をかけようとした住民に対し人民保安部(警察)への自首を促しほか、こうした行為を知りながら通報しない住民を処罰し、また情報流出者について通報すれば報奨金を支給するという内容が記載されているという。 金委員長の指示を受け、人民保安部と国家安全保衛部(秘密警察)が中朝国境地帯で自動車通行の取り締まりと宿泊に対する調査を強化しているとされる。また、保衛部は内部情報の流出と住民の北朝鮮脱出を防ぐために外国から盗聴器を買い入れたと伝えられた。
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