朴大統領　韓国大統領として初めてアフリカ連合で演説

朴大統領　韓国大統領として初めてアフリカ連合で演説【アディスアベバ聯合ニュース】エチオピアを国賓訪問中の韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は２７日（現地時間）、首都アディスアベバのアフリカ連合（ＡＵ）本部を訪れ、韓国大統領として初めて特別演説を行った。　朴大統領は、長期的なビジョンに基づき新しい未来に向かうアフリカにとって韓国は共に発展していく信頼できるパートナーになると強調した上で、▼開発経験の共有▼相互利益・未来指向の経済協力▼持続可能な平和と安定の構築▼制度的な協力の枠組み強化――などで構成されたビジョンを提示した。　朴大統領はまず、これまで蓄積してきた開発の経験をアフリカと共有するとの考えを明らかにし、創造力と情熱があふれるアフリカの若い世代や女性に対し教育や訓練の機会を提供し、韓国の農村改革運動「セマウル運動」の精神を伝えると話した。　さらにアフリカ地域の平和を守るために多様な努力を行うことを約束したほか、テロなどの国際社会全体の問題でアフリカと協調していくとの考えを示した。その上で、北朝鮮の核問題については、北朝鮮が核を放棄するための協力を進めると話した。　演説にはＡＵのズマ委員長やエチオピアのハイレマリアム首相のほか、各国の外交官や国際機関の代表など約１３００人が出席した。　朴大統領は演説に先立ちズマ委員長と面会し、韓国とＡＵが共同発展するための対話チャンネルの運営やアフリカ地域への開発協力、平和・安保協力、朝鮮半島問題などについて意見交換した。　韓国青瓦台（大統領府）は「今回の面会はアフリカ地域の政治、経済、社会の統合を目指し国際社会で影響力を増しているＡＵとの協力を多方面で深化・拡大し、北の非核化に対するＡＵ側の協力を引き出す契機になるだろう」と伝えた。 yugiri@yna.co.kr