【ソウル聯合ニュース】韓国政府が北朝鮮のテロや拉致の可能性を懸念し、公務員が参加する中朝国境地域訪問を相次いでキャンセルしていることが26日、分かった。 統一部の統一教育院によると、「統一政策指導者課程」に参加する政府機関と公共企業の幹部約60人は、今月末に中朝国境地域を訪れる予定だったが、日程を先送りした。別の課程に参加する政府機関の実務者約30人も、来月に中朝国境地域を訪問する計画だっが、別の地域に変更した。 大統領直属の民主平和統一諮問会議は下部組織に中朝国境地域の訪問を自粛するよう求める通知を出した。 外交部は今月16日、大手旅行会社の関係者らとの懇談会を開き、中朝国境地域など海外で韓国人を対象にした北朝鮮のテロや拉致の可能性があるとして、協力を要請した。北朝鮮の4回目の核実験を受けた国際社会の制裁措置や北朝鮮が中国で運営するレストランの従業員13人が韓国に亡命したことなどを踏まえ、北朝鮮のテロや拉致の可能性が高まっているとの指摘に対応した措置。 中朝国境地域では、北朝鮮が韓国人を拉致するため拉致組織を運営しているほか、白頭山周辺に北朝鮮軍の特殊部隊が投入され、テロや拉致を準備しているなどといったうわさが飛び交っている。ただ、韓国情報当局の関係者はこうしたうわさについて、「確認できていない」としている。 kimchiboxs@yna.co.kr
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