【ソウル聯合ニュース】国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が25日から出身国の韓国を訪れる。韓国滞在中に潘氏が来年末の大統領選挙への出馬をめぐりどんな立場を示すか、また誰と会うかに政界は大きな関心を寄せている。 年末で事務総長の任期が終わる潘氏は大統領選出馬について明確な態度を示していないものの、今年実施された世論調査で何度か支持率トップに立っており、一部から期待の声が上がっている。 潘氏は済州フォーラムに出席するため、25日正午ごろ南部・済州島から入国する。まず島内のホテルでメディア関係者団体・寛勲クラブのメンバーと面会するとされ、この席で出馬に関する質問が集中する見通しだ。 ただ、18日に米ニューヨークで韓国人記者に対し「(事務総長の任期が)まだ7カ月残っている。有終の美を飾れるよう手助けしてほしい」と述べていることから、韓国でも出馬の可能性は残しつつも明確な立場表明はしないとみられる。 潘氏は25日夕、洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官の主催で開かれる済州フォーラムの歓迎夕食会に出席する。26日午前には黄教安(ファン・ギョアン)首相と面会し、済州フォーラムの開会式で基調演説する。 午後には日本に向かい、27日に主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に出席して夜にソウルへ戻る。28日はソウルで家族らとプライベートな時間を過ごす予定だが、政治家や企業家と会う可能性もなくはない。 29日にはソウル近郊の韓国国際展示場・KINTEX(京畿道・一山)で開かれる「2016国際ロータリーソウル大会」で基調演説し、中部の慶尚北道安東市にある国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産の河回村を訪問。その後、南東部の慶尚北道慶州市へ向かう。 滞在最終日の30日には慶州で開幕する国連広報局(DPI)・非政府組織(NGO)会議に出席し、基調演説と記者会見を行う予定だ。同日にニューヨークへ戻る。 stomo@yna.co.kr
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