昨年12月の慶南FCによる審判買収に続き、今回はKリーグ屈指の”強豪”全北現代に同様の容疑が浮上し、韓国サッカー界に衝撃が走っている。(提供:news1)
昨年12月の慶南FCによる審判買収に続き、今回はKリーグ屈指の”強豪”全北現代に同様の容疑が浮上し、韓国サッカー界に衝撃が走っている。(提供:news1)
昨年12月の慶南FCによる審判買収に続き、今回はKリーグ屈指の”強豪”全北現代に同様の容疑が浮上し、韓国サッカー界に衝撃が走っている。

チェ・ガンヒ の最新ニュースまとめ

 釜山地検は去る23日、全北現代による「審判買収」の事実を公開した。

 これによると、全北現代が試合で有利な判定を依頼し、審判へ見返りとして金銭を渡すという内容だった。これにより、金銭を受け取った審判らを在宅起訴、また金品を提供したクラブチームのスカウト関係者を拘束したと明らかにした。

 サッカー界には衝撃が走り、関係者は苦しい胸の内を明かした。ある関係者は「どうして同じような過ちが二度も繰り返されたのか…」とため息をついた。また「慶南FCと全北現代は違う。過ちは同じだとしても、全北現代という点で、衝撃はかなり大きい」と話す。全北現代が強豪であり、Kリーグの象徴と言っても過言ではないからだ。

 これまで全北現代は「健全なクラブチーム」という印象が強かった。地方クラブチームの限界を越えてみせた、という評価も受けていた。これまで10年間、全北はKリーグ制覇を4度も実現し、名門クラブチームの座に上りつめた。

 さらに、成績よりも意味のあることは、サポーターから愛されるチームになるための努力だった。チェ・ガンヒ監督と選手たちは自らサポーターと近い距離でコミュニケーションを図りながら、親近感あるマーケティングで愛されてきた。

 今回の審判買収について全北側は、「自社調査の結果、該当のスカウト担当者はクラブチームに報告のないまま、個人的におこなったことだと明らかになった」とし、あくまで組織ぐるみではないことを強調。

 その一方で、「個人的な行動から発生したことではあるが、サッカーを愛する全ての方々へ深く謝罪申し上げる」と陳謝した。

 また、プロサッカー連盟は「事実関係を確認しなければならない。万が一、報道と異なる点がない場合は、慶南FCと同様の規定違反として、それ相当の決定が下されるだろう」と明かした。

 全北現代としては、想像以上に大きな打撃だ。事件発生直後となる24日、ことしの最大目標に掲げるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)16強・2次戦がおこなわれる。チームの雰囲気は決して良いものではない。しかし、”裏切られた”と悲しむサポーターの心を取り戻せるのは、フェアプレーと勝ち点獲得しかないのだ。

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