【広島聯合ニュース】オバマ米大統領の広島訪問の発表を受け、韓国人被爆者の朴南珠(パク・ナムジュ)さん=広島市西区=は「韓国人慰霊碑にもぜひ花を手向けてほしい。日本人だけでなく、戦争と何の関係もない植民地の人たちが犠牲になったという事実を知ってもらいたい」と述べた。広島の平和記念公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑前で聯合ニュースの記者に語った。 慶尚南道・晋州出身の在日韓国人の朴さんは、12歳だった1945年8月6日、爆心地から1.8キロの路面電車の中で被爆した。廃墟となった日本でそれ以上教育を受ける機会を得ることができず、後には乳がんと皮膚がんにも苦しみ続けた。 それでも「韓国原爆被害者対策特別委員会」の委員長を務め、被爆体験を語る活動を続けてきた。植民地下での強制徴用であれ自発的に日本に渡ったのであれ、日本で暮らし一瞬にして命を奪われた数多くの韓国人の存在があることを知ってほしいからだ。 朴さんによると、当時広島にいた8万人程度の朝鮮人のうち約5万人が被爆し、その後約2万8000人が帰国した。朴さんを含め在日韓国人が被爆を鮮明に覚えているのは、日本人のように避難しようにも故郷は遠く、広島にとどまるしかなかったためだという。 もしオバマ氏と話す機会があるとすれば、との問いに、朴さんは「被爆者が日本人だけではないということを伝え、核兵器を二度と使わないと約束してもらいたい」と答えた。核兵器は実に残酷だと何度も繰り返した。 また、広島の人たちはオバマ氏の訪問そのものを謝罪として受け止めているとした上で、「日本政府は韓国人被爆者に一度も謝罪していない」と指摘した。朴さんは今後も体が許す限り被爆体験を語る活動を続けていくつもりだ。mgk1202@yna.co.kr
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