【済州聯合ニュース】1923年の関東大震災で犠牲になった朝鮮人の名簿が日本で新たに見つかっていたことが分かった。犠牲者71人の中には、韓国政府機関「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者ら支援委員会」が昨年末に明らかにした朝鮮人虐殺事件の被害者、虐殺をめぐる目撃証言と一致する名前が含まれている。 小樽商科大の高野宏康学術研究員、朝鮮人虐殺事件の真相を追っている西崎雅夫氏、事件をテーマにしたドキュメンタリー映画の製作に取り組む在日韓国人の呉充功(オ・チュンゴン)氏が9日、これまでの調査結果を明らかにした。 高野氏は2008年に東京都慰霊堂(墨田区)の倉庫で、大震災翌年の1924年から震災救護事務局が受け付けて作成した「震災死亡者調査表」の中の朝鮮人関連記録を発見した。調査表には約5万人の死亡者の名前や生年月日、本籍、死亡場所などが記されているが、朝鮮人も含まれていることが分かった。西崎氏が整理を始め、これまでに71人の朝鮮人の記録を確認した。調査が進めばその数はさらに増える見通しだ。 この中の2人の名前と本籍地は、1950年代に韓国政府が作成し2013年に東京の韓国大使館が移転する際に発見された、関東大震災時の朝鮮人の虐殺被害者名簿と一致する。また、東京・旧亀戸警察署での虐殺事件の目撃証言とその後の聯合ニュースの調査で分かった朝鮮人被害者一家5人のうち3人の名前が確認された。 高野氏や西崎氏によると、この記録は2008年に見つかったものの、韓日間の問題などの事情でこれまで公にされなかった。証言に出てくる被害者の名前と本籍に一致する死亡者の記録があることが重要だと指摘する。 呉氏は真相を明らかにするために本格的な追加調査が必要だとした。「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者ら支援委員会」は昨年末で活動期間が終わっている。mgk1202@yna.co.kr
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