【ソウル聯合ニュース】日本の中学校で今年度から用いられる歴史教科書を分析したところ、古代の韓日関係に関し誤った記述があることが9日、分かった。韓国・高麗大東アジア文化交流研究所のソ・ボギョン研究教授が、日本の検定に合格した教科書8点の分析結果を論文にまとめた。 論文によると、自由社は以前の教科書で、562年に任那は新羅に滅ぼされ、大和朝廷は朝鮮で影響力を失ったと記した。しかし、新たな教科書は、任那が滅ぼされると、新羅はこの問題に日本が介入することを避けようと任那の産物を送り友好的な姿勢を取ったという内容を追加した。 ソ氏は朝貢を意味するものだとしながら、「(日本が朝鮮半島南部を支配したとする)『任那日本府説』をあらわにすることで、従来の韓日関係史の研究に逆行した」と批判した。 また、育鵬社の教科書は「広開土王碑文」で、倭が朝鮮半島に出兵し百済と新羅を服属させたことが書かれていると説明する。ソ氏はこれを「4~6世紀の韓日関係や韓日関係に関する従来の研究史を無視した記述だ」と指摘した。 ほかにも韓日の古代史をゆがめて記述したり誤った表現を使ったりする箇所が多数見つかったという。 ソ氏の論文は韓国の政府系シンクタンク、東北アジア歴史財団の学術誌に掲載された。mgk1202@yna.co.kr
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