【ソウル聯合ニュース】「われわれは日本市民と争っているわけではない。日本の市民はむしろ一日も早く慰安婦対策を講じるよう(日本)政府に求めている。彼らが困っているのにただ見ているわけにはいかなかった」――。 韓国の元慰安婦被害者の金福童(キム・ボクドン)さんは1日、ソウル市内で聯合ニュースのインタビューに応じ、熊本県を中心とする地震被害に対し義援金を送った理由をこう説明した。 金さんは先月20日、ソウルの日本大使館前で開かれた「水曜集会」で、100万ウォン(約9万2000ウォン)の義援金を出し、参加者にも募金を呼びかけた。 当時、韓国内の一部からは「日本を助ける理由が分からない」と金さんの行動をいぶかしがる声も上がった。 金さんは「日本を助けることに不満を言うのは日本から被害を受けてない人たちだろう。むしろ、痛みを分からない人がそんなことを言う場合が多い」と指摘する。 ただ、日本で「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」などと、関東大震災時を思わせるような悪質なデマが短文投稿サイトのツイッターなどにあふれ返ったことには失望感を隠さなかった。 韓国人と日本人の間にあるわだかまりを消すにはどうすればいいのか。 金さんは日本が過去の過ちを認め、謝罪することから始めるべきだと指摘する。「『罪を憎んで人を憎まず』という言葉があるように、日本が先に謝罪すれば、われわれもこれ以上言うことがない」と話す。 csi@yna.co.kr
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0