【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が先月23日に発射実験に成功したと主張する潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が、空中爆発した可能性が指摘されている。 複数の韓国政府消息筋は1日、「北が先月23日に東海から発射したSLBMは30キロ余り飛行した後、空中爆発したと分析された」と伝えた。SLBMは爆発する前、推進装置の分離も行われなかったという。 北朝鮮は発射した翌日に朝鮮労働党機関紙「労働新聞」で、推進装置の分離や弾頭部分の核起爆装置の正常な作動を目的に実験が行われ、大成功したと主張した。 しかし実際は、推進装置の分離も行われず空中で爆発したとされ、結果的に北朝鮮の主張が事実ではないことが分かった。 別の消息筋は「北の軍とミサイル技術者は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に成功したと虚偽報告した可能性が高い」と話し、北朝鮮はSLMBに核弾頭を搭載して発射できる能力をまだ保有していないと指摘した。 北朝鮮はSLBMの発射前に相当な距離を飛行すると予想し、海岸から数十キロ離れた場所に観測船を派遣したとされる。だが、SLBMは観測船付近までさえも飛行できなかったとされる。 韓国軍は北朝鮮のSLBMが最低射程距離の300キロをはるかに下回る30キロしか飛行できなかったことから、一部で技術的な進展はあったものの「失敗」したと評価していた。 北朝鮮はSLBMのほか、3月に中距離弾道ミサイル「ノドン」2発、4月15日と28日に新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」を計3発発射したが、いずれも空中で爆発するなど失敗に終わっている。 韓国政府関係者は「ミサイル実験の相次ぐ失敗で、北の中距離ミサイル技術の信頼は地に落ちた。外貨稼ぎの手段の一つだったミサイル技術の輸出にも支障が出るとみられる」との見方を示した。 csi@yna.co.kr
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