【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官は29日の定例会見で、北朝鮮が今月に入り中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられる飛翔体を相次いで発射したことについて、来月初旬に開催される朝鮮労働党大会を前に実績が必要だったため発射を強行したとの見解を示した。 北朝鮮は今月15日に東海岸地域からムスダンとみられる1発を発射したのに続き、28日にも2発発射したが、いずれも失敗に終わった。 鄭報道官は「ムスダンを連続して発射したのは外的要因もあるだろうが、党大会を控え金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の指示に従い短期間に無理やり再発射に踏み切ったとみられる」と述べた。 また、ムスダン発射は党大会前の実績作りが必要な北朝鮮の状況とも関連があるとの見方を示した。 北朝鮮が新たな挑発を仕掛ける可能性については、「予断を許さない。全ての場合に備え、動向を注視しながら対応態勢を強化している」と説明した。 一方、北朝鮮当局が党大会を控え、平壌市と中朝国境地帯の警備を封鎖同然まで強化したとする聯合ニュースの報道について、故金日成(キム・イルソン)主席、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕記念日や党の主要行事が開かれるたびに同様の措置が取られたとした上で、「党大会に支障が出ないよう治安を強化する措置を取ったとみられる」と述べた。 hjc@yna.co.kr
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0