【ソウル聯合ニュース】熊本県を震源とする大規模地震により日本国内で自動車部品の供給に支障が出る中、韓国企業も影響を受ける可能性が指摘されている。 韓国の経済界によると、トヨタ自動車系列で自動変速機の世界的メーカーであるアイシン精機(愛知県)の熊本工場が操業を停止したことを受け、韓国の自動車メーカーでは生産への影響に懸念が広がっている。 アイシンはトヨタだけでなく韓国メーカーとも取引が多い。最近販売が急増している双竜自動車の小型スポーツ多目的車(SUV)「チボリ」や「チボリ・エア」にはアイシンの自動変速機が搭載されているが、在庫が少なくなっており生産に支障が出るのではないかという声が出ている。 ただ、双竜自動車は同社に供給されるアイシンの変速機は愛知県の工場で生産されるため、熊本工場の操業停止による影響はないとしている。 韓国GMの新型SUV「キャプティバ」にも、アイシンの自動変速機が搭載されている。韓国GMはアイシン熊本工場の操業停止を受け部品の在庫確認を進めている。 現代自動車と傘下の起亜自動車は自動変速機を自社生産しており、今のところ影響はない。 自動車業界関係者は「変速機は自動車の開発段階でどのメーカーのものを使うかをほぼ決めるため他社製品で代用ができない。そのため、在庫が十分になければ影響は避けられない」と説明した。 また、地震発生地域近くに工場を置くソニーやパナソニックなど電子・半導体メーカーにも被害が出ていることから、韓国の電子業界も状況把握に乗り出した。 ソニーはスマートフォンのカメラ向け画像センサーを生産する熊本の工場が操業を全面的に中断したのに続き、長崎の生産ラインも一部操業を停止した。ソニーは同センサーのシェアが世界トップの40%を占める。米アップルやサムスン電子、LG電子などが主要供給先だ。韓国メーカー関係者は「ソニーのほかにも(センサーを生産する)メーカーは多く、十分な在庫を確保している」としながらも、今後の状況を見守っていると説明した。 sjp@yna.co.kr
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